浄土平遠征報告
(Oさん、Wさん)
 今回(8月11日、12日)の浄土平遠征も収穫大でたらふく満点の星見をしました。

 WさんOの浄土平行き珍道中は結構面白かったです(Wさんはお疲れ!?)。
往きはお盆帰省で大渋滞もなんのその、上手く渋滞箇所をすり抜けお昼前には浄土平に着く勢いの好調ペース。で、ゆとりをもって福島市内で美味しいお店を捜しての昼食。このお昼を食べた所は浄土平に行く折は絶対お勧めの美味スポットですよ!。市内に入らず土湯峠に行く途中をすこし山にはいった小さい沢沿いの郷土料理を食べさす、雰囲気もグーのお店。ヘルシーに野菜主体のメニューだし味噌田楽が美味しい!し、床の間に楚々と山野草が趣味の良い一輪挿しに生けられ、拝見するとどうもフシグロセンノウという稀にしか見られない美しい野草。聞くと前の沢から摘んで来たとか。周りのお客様も近隣の方がちょっとよそ行きの昼食をと言った感じの人が多い、太鼓判のお店って証拠。少々混んでいるのだけが問題カナ。店名「ゆず沢の茶屋」

  浄土平には美味しい昼食後1時過ぎに到着。さて駐車場にと思ったら、入り口にどうもAさん(館山天文クラブ)らしい人が腰掛けているので、じっと見ると先方もこちらへ寄ってくる。やっぱりAさんではないですか!聞けば、圏外で携帯が使えず、観望場所を浄土平と間違えないようにわざわざこちらまで来て待っていてくださったとの事。本当にいろいろ気苦労をお掛けしっ放し!ラッキーにも食事をした所が土湯峠へ向う115号線を少し入った所だったので、当初予定していた普通のルート(高湯経由)の逆で土湯トンネルの方から兎平駐車場を通り抜け目立たない)て浄土平駐車場へ向かった(このルートの方が尾根づたいに登りヘヤピンも少なく酔わない)のですが、一般ルートだと手前のもう一方の入り口から入ってしまいお会いできないままだったかも(400台程駐車出来るとても大きい駐車場なのです)。

 兎平駐車場はさほど大きくない所(車20〜30台位?)ですが、以前は浄土平で星祭と言えばここだったとか。今は胎内に移っているとの事(Aさん談)。吾妻小舎はその駐車場を挟んで道の反対の細い未舗装の道を200m程入った所。古いログハウスで、聞けば明治に建てられた由緒ある小屋とか。オーナーの方も自然を愛し浄土平とともに小屋の運営をされておられる感じ。使用する前に自然を傷つけないレクチャーを受ける。標高は1700mとのこと。

浄土平では手前(高湯からだと先)の兎平駐車場で観望。一般の浄土平駐車場よりこちらの方が外灯もなくいいとAさんが仰ってられました。ただ、周りの木々が障害になっている。小屋は天文家さんの利用も多いのかUさんをご存知のKさんとおっしゃるつくばからお越しの「賢治の事務所」の方にもお会いしました。部屋はドミトリータイプ(相部屋)ですが、お食事は山菜主体で結構美味しく、昼間はモーターで発電されているが夜はランプのみでこれがちょうど良い明るさで山の雰囲気満喫。
観望は機材の名称は忘れましたがミューロンと言ってらしたよう、口径の大きな望遠鏡でM27、M13、M22、M57も大きくくっきり見え感動的。これらのメシエ星雲を見れたのは双眼鏡以外では初めて。鴨天観測所でみた大きな双眼鏡ででもM13は白いボーっとした丸い雲状。でも、この望遠鏡と空では球状星団のブツブツがハッキリ分かるのには驚き…。

星座では佐倉では全く見えない山羊、水瓶、魚、お羊座を知らず、さらっとお教え頂いた後なのに山羊座や、フォマルハウトを間違えてAさんも呆れていた!蠍座と違ってこれらの星座は目立たないのと南中する季節が天候が悪いことも多く殆ど目にする機会がなかったのです。

 Aさんの物凄いメシエゲット能力であっという間に見てみたい星雲を網羅。途中天候が悪くなることもあったにもかかわらず午前1時には大体見終えてWさんは翌朝予定があって午前10時半に佐倉に着くよう帰る由。急遽私の予定を返上し便乗アゲイン!ここで又翌朝の朝食を用意して頂いていた小屋の方々やアレンジしてくださったAさんがキャンセル依頼でお手間ばかり。スミマセン!!

 帰りは本来の高湯経由で降りて行きましたが途中物凄い霧で2〜3m先も見えない程。上はどうなってるかなと話しながらカーブ部分もよく見えないのでブレーキをかけながらヘヤピンをターンしているうちに少々車酔い状態。雨も降ってきて上の状況が気懸り。

 帰りは東北自動車道経由で高速を経由し最後は柏インターからMさんからお教え頂いた抜け道をWさんと協力してなんとか通り途中東京で朝の渋滞に巻き込まれ(睡魔と車酔いで何度も休憩し、少々時間のロスあり)ましたが午前9時15分に無事染井野に到着。

いつもながら収穫大に満足のOです。その陰にAさんやWさんの大変なご苦労もあるというのに

                                (O 記)
 
望遠鏡の組み立て特訓中(隣は指導員のAさん)
   
何とか最終段階へ

組み立て完了。ファインダー調整中。