乗鞍遠征記
2002年10月12日から13日にかけて乗鞍に遠征しました。
(参加者:M,W)
   

この3連休は如何お過ごしでしたか?
私とWさんは乗鞍へ星見遠征に行って来ました。

 12日午前4時に染井野出発、四街道インターに入る前に給油、八王子料金所を午前6時前に通過、中央高速談合坂SAで午前6時20分頃休憩と仮眠、松本インターに着くと出口で2キロ渋滞でも、あまり時間かからず抜けることができました。

 高速で松本までは午前中に着き、松本インター出口で再度給油後、乗鞍まで去年と違い余裕で着くかと思いきや、乗鞍に向けて国道158号に入り暫く高山に向けて走るとすぐ松本市内から事故渋滞につかまり、事故現場を抜けるまで相当時間かかり、午後1時を回ってしまいました。

 安曇村の辺りで食事をしようと思っていたところ、今度はM号の自動車のバッテリーランプが点滅しはじめ、松本まで引き返し日産のディラーに診てもらったところ、自動車の発電機が故障、過電圧がかかる現象となり、エンジンをかけるとバッテリー液が沸騰し、白い煙がでる状況となり、ディラーもこれ以上運転すると、電装関係が全てダメになり、車が御釈迦になるとのことで、やむなく松本の日産に車を預け、遠征を断念しようと思いWさんにその旨伝え、早くWさんだけでも乗鞍に間に合うよう出発を勧めたところ、一緒に行こうと強く勧められ、急遽W号に荷物を載せ換え、午後3時過ぎに松本を出発。

 乗鞍スカイラインは午後3時ごろ、渋滞のため閉鎖との情報が入り、乗鞍エコーラインから登頂開始、ゲートについたのが午後6時過ぎごろであったためすでに閉鎖、警備員に白雲荘に泊ることを告げ、ゲート通過を交渉しOKとなり鶴が池駐車場に午後6時半頃到着。天文家さんの車は12〜5台ぐらいありました。
白雲荘に早々宿泊手続きしたところ、白雲荘のおやじさんの言うところでは、今日の車の混みかたは尋常でないとのこと、おかげで登頂できない宿泊客が多く当日キャンセルが多く出たとのことでした。

 当日の空の様子は、乗鞍高原のところでは、晴れているけれど霞んでいる状況で水蒸気があり、高度が上がるににつれてすっきりした空模様になり、月がこんなに鮮やかに輝いているのは見たことないような素晴らしいお月さんでした。
乗鞍畳平は快晴で、霞みもなくすっきりとした星空で、乾燥しており、夜露の発生も一晩中ありませんでした。天の川も見え素晴らしい星見日和になりました。でも去年に比べ光害が進んでいるように思います。
何故かと言えば、M27あれい星雲の見え方が去年に比べ、淡い感じがしました。去年の方がもっとはっきりと星雲が見えたような気がします。

乗鞍に来たら、M8、M20、M27、M78の散光星雲を見ようと思っていましたが、やはり到着するのが遅かったため、山の陰に隠れM8、M20は見られませんでした。
乗鞍でみるM8、M20、M27は、散光星雲であるにも関わらず、眼視ではっきりと見え、見ごたえあると思います。

 この遠征での成果は、
M27、M31、M33、NGC752、M15、M2、NGC7331、M37、M36、M38、NGC2281、M1、NGC1647、NGC1746、M35、NGC2392、NGC2420、NGC2169、NGC1981、NGC2024、NGC2112、M42、M43、M78、M79、NGC2264、M50、NGC1851、M41、NGC2354、M47、M46、M93、NGC2467、NGC2451、NGC2477、M44、M48、M67、NGC2903と以上です。
一部記憶の間違いがあるかも知れません。
Wさんは、S2PROで100枚ぐらい固定でオリオン等を撮影していました。

翌日朝午前3時頃からゲートが開き、星見も終了。
Wさんは宿で睡眠、私は望遠鏡の片付け等で自動車で睡眠を取りました。

13日は国立天文台乗鞍コロナ観測所2876mに登頂し見学、コロナ観測望遠鏡、太陽のプロミネスも見ることができ感激しました。
当日コロナ観測所から、槍ヶ岳、穂高連峰がはっきり見え清々しい午前中でした。

 午後乗鞍畳平でお土産等を買い出発、乗鞍高原の湯けむり館で温泉に入りました。
やはり3連休でもあり、温泉館のおじさんの言うところでは、今日が一番混んでいるとのこと、混みすぎているためあまりゆっくり入浴できませんでした。
昼の食事をしようとしましたが、どこも一杯で、帰途国道158号線の渋滞も予想され、また午後5時ごろまでには、松本の日産に荷物の入替えもしなくてはならないため、食事もできず松本まで向かうはめになりました。

 午後5時ごろ松本の日産に到着し、M号とW号の荷物を入替え、遅い昼食兼晩御飯を近くの味の民芸でとり、千葉に向け出発。

 大月辺りで渋滞30キロ以上とのことで、Wさんのお知り合いの日本スペースガードのT先生と海老名天文同好会の方たちと勝沼のぶどうの丘で午後8時頃合流、T先生と海老名天文同好会の人たちは、メンバーに女子高校生がおり、早く帰宅しなくてならないとのことで、合流後直ちに出発、我々は午後10時半頃まで仮眠し、中央高速の渋滞も快方に向かわないため、河口湖から東名に抜け、14日の午前1時半ごろ染井野に帰宅しました。

 この遠征では、渋滞と故障との戦いでしたが、乗鞍の星空はそれに比べ素晴らしい星空を我々にもたらしてくれました。
                                    (M 記)

鶴が池駐車場の風景
  
  
  
  宿泊した白雲荘